10月は全体で増加!
国土交通省は、平成24年10月の住宅着工統計を11月30日に発表した。10月は全体で増加、住宅着工数は84,251戸となり前年同月比で25.2%の増加となり、季節調整済年率換算値で97.8万戸と前月比13.0%の増加となった。なお10月は、持家、貸家、分譲住宅のいずれも前年同月比で増加であった。
緩やかな持ち直し継続
10月の増加の結果、2か月連続で前年同月を上回り、緩やかながらも持ち直しの動きが継続していると見られている。先行きに関しては、東日本大震災の復興状況、雇用・所得環境の推移、建設労働者の需給状況等、慎重に見極める必要があると思われる。また 増加の中でも特に目立ったのが貸家であった。貸家においては、前年同月比48.2%と大幅な増加となった。ただ、季節調整値を差し引くと、持家が2.1%と他と比べると増加率が低いのが気になる所である。
種類別住宅着工数
持家・・・持家は2か月連続で増加となり、緩やかな持ち直し傾向が継続。前年同月比では。13.0%の増加となり、季節調整値の前月比でも2.1%の増加となった。貸家・・・貸家も持家同様、前年同月比で2か月連続の増加となったが、冒頭で述べたように他と比べると突出した増加をしめしている。前年同月比は48.2%の増加となり、季節調整値の前月比でも16.9%と大幅な増加となった。
分譲住宅・・・分譲住宅も他と同様、前年同月比では2か月連続の増加となっている。前年同月比では14.2%の増加となり、季節調整値でも前月比で13.3%の増加であった。
分譲マンション・・・他と同様の傾向を示しており前年同月比で2か月連続の増加となった。前年同月比では17.8%の増加であった。
平成24年10月住宅着工数の動向について
http://www.mlit.go.jp/common/000231084.pdf