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今後の不動産価格、上昇予想が4割超

2024/4/4 07:00

ノムコムの最新意識調査
野村不動産ソリューションズ株式会社は3月25日、同社の運営する不動産総合情報サイト「ノムコム」において、第26回となる「住宅購入に関する意識調査」を実施し、その結果をとりまとめて公表した。

アンケートは2024年2月9日~2月25日の期間、不動産購入検討者を中心とする「ノムコム」会員を対象として実施し、214,362人中1,846人から有効回答を得た。なお、調査はネット上でのアンケート回答のスタイルで行っており、2011年以降年2回のペースで継続されている。

まず、今後の不動産価格はどうなると思うか全員に尋ねた。すると「上がると思う」が44.4%で最も多く、前回2023年7月調査時よりもさらに2.4ポイント増加した。2011年の調査開始以来、価格上昇を予想する人の割合が最も高くなったという。

「横ばいで推移すると思う」は31.0%で、こちらも前回より増加、1.3ポイントアップで3割を超えた。「下がると思う」人は14.9%で前回より3.0ポイント減少、「わからない」は9.8%だった。

不動産価格のさらなる上昇を見込む向きが一層強い結果となったが、「上がる」と予想した人にその理由を尋ねたところ、「インフレが進んでいることから、価格高騰はしばらく続く」とする声や、「地価の価格と材料費、人材確保含む人件費の高騰等、不動産の価格が下がる要素は一つもない」といった声が寄せられた。地域格差がますます大きくなっていくと予想する人もみられている。

反対に、少数派ながら「下がる」と予想した人にその理由を尋ねると、今後の人口減少を踏まえ「普通のサラリーマンが買えない価格が長く続くとは思えない」という声や、「金利の上昇による購買力の低下」などを挙げる声が多かった。

金利上昇懸念の高まりで意識も一部変化か
今、不動産は売り時だと思うかどうかを尋ねたところ、「売り時だと思う」人は21.9%で、前回調査時より0.7ポイント減少、「どちらかと言えば売り時だと思う」が58.7%で、こちらも0.9ポイント減少した。

「どちらかと言えば売り時だと思わない」が13.2%で、前回より1.2ポイント上昇、「売り時だと思わない」は6.2%で、前回より0.4ポイント増加した。

売り時だと考える人が多い傾向は持続されているが、前回調査に比べると、わずかながら売り時と思わない人も増えていた。

売り時だと思う理由を複数回答可で挙げてもらうと、「不動産価格が上がったため」が78.5%で最も多く、前回よりもさらに1.1ポイント増加した。2位は「今なら好条件での売却が期待できるため」の50.2%、3位が「住宅ローンが低金利で買主が購入しやすい環境のため」の21.7%だった。

やはり不動産価格の高さに注目し、売り時と感じている人が多いとみられる。

今、不動産は買い時だと思うか尋ねると、「買い時だと思う」は11.1%で、前回調査時に比べ2.3ポイント上昇し、久々に1割を超えた。「どちらかと言えば買い時だと思う」は25.2%で、こちらも0.9ポイント、前回より上昇した。

この2つを合計した、一定程度買い時だと思う人の割合は36.3%で、3分の1を上回り、少しずつ買い時と判断する人が増えてきていることがうかがわれた。

「買い時だと思わない」人は43.3%で、前回より4.8ポイント減少、「わからない」は20.4%だった。

買い時だと思う理由を3つまで選択してもらうと、「住宅ローンの金利が低水準」が56.3%で最も多かったが、前回に比べると4.2ポイント減少していた。2位は「今後、不動産価格が上がると思われる」の49.3%で、前回より1.0ポイント減少している。

3位は「今後、住宅ローンの金利が上がると思われる」の43.7%で、前回に比べ8.8ポイントの上昇と大きく伸びていた。マイナス金利政策からの転換など、今後の金利上昇を懸念する向きが強まり、意識にやや変化が生じてきていると考えられた。

(画像はプレスリリースより)

外部リンク

野村不動産ソリューションズ株式会社 プレスリリース
https://www.nomura-solutions.co.jp/20240325.pdf

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