5年前と比べて価格が上昇した駅を調査
株式会社マーキュリーは5月15日、「中古マンション駅別相場上昇率ランキング」を発表した。2019年と2024年の中古マンション相場を駅ごとに比較し、5年間で価格上昇率が高かった駅をランキング形式でまとめたものである。

1位の「神谷町」駅は上昇率213%
ランキング1位となったのは、「神谷町」駅。上昇率は+213%に達し、2019年の相場と比べて約3.13倍となった。2位には「白金高輪」駅、4位には「品川」駅が入った。いずれも駅周辺に立地する高層マンションの中古相場が大きく伸びたことが、価格上昇の主な要因とみられる。
地方都市でも上昇傾向、郊外の割安駅に波及
ランキングの上位には「高蔵寺」駅(愛知県)、「鶴橋」駅(大阪府)、「南船橋」駅(千葉県)など、郊外や地方都市の駅も名を連ねた。これらの駅は2019年時点の相場が比較的低水準だったことから、近隣駅の価格上昇の影響を受けて、中古マンション相場が上昇したと考えられる。
相場上昇の背景に見える三つの傾向
今回の調査から、中古マンション相場が大きく上昇した駅には、三つの共通点が見受けられた。第一に、超富裕層や外国人投資家など、資産価値の上昇を見込んだ投資的な購入が行われているエリアであること。円安の影響もあり、外国人による高額物件の需要が一部地域で高まっている。
第二に、駅前にランドマークとなる高額な新築マンションが供給されたケース。新築マンションの価格に引っ張られる形で周囲の中古マンション相場も上昇し、築浅物件として流通する過程で、さらに中古相場が上がるというプラスのスパイラルが生まれる。
第三に、近隣の人気駅の価格上昇に伴い、これまで割安とされていた駅の相場が引き上げられるパターンである。
(画像はプレスリリースより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000291.000018769.html
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