価格をエリアごとに集計、平均価格の推移を考察
株式会社東京カンテイは、2023年9月7日、プレスリリース『主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移』の同年8月版を発表した。このリリースは、「敷地面積が100~300平米」「最寄り駅から徒歩30分以内」といった条件を満たす新築木造物件の価格をエリアごとに集計し、その平均価格の推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。
首都圏、マイナス0.4%。近畿圏、マイナス0.5%
今回の発表によると、2023年8月の首都圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、4479万円となった。前月比はマイナス0.4%で、2ヵ月連続で下落を示している。首都圏を構成する1都3県それぞれも、同月は全て価格が下落。円安による建築資材の高騰も影響し、価格上昇の余地がない状況を露わにする結果となった。同月の近畿圏では、新築一戸建て住宅の平均価格が3627万円となった。同圏では、大阪府が3ヵ月連続上昇を果たしたものの、兵庫県が前月比マイナス1.9%、京都府はマイナス3.4%で共に下落。この影響で、圏全体としてはマイナス0.5%となり、3ヵ月ぶりに下落へ転じている。
福岡県、前月比も前年同月比もプラスを達成
2023年8月の中部圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、前月比マイナス0.9%にあたる3554万円となり、下落へ転じた。愛知県もマイナス1.8%の3554万円となり、分譲戸数こそ増加したものの価格は下落傾向が続いている。同月の宮城県では、新築一戸建て住宅の平均価格が前月比マイナス2.2%の3411万円となった。ただし前年同月比はプラス4.4%となり、上昇を維持している。福岡県は、前月比プラス2.3%の3546万円で2ヵ月連続上昇を達成。前年同月比でも、プラス2.3%で好転を果たした。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 8月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatesintiku202308.pdf