月額募集賃料を行政区単位に集計し、推移を考察
株式会社東京カンテイは、2020年10月15日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の同年9月版を発表した。同リリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンション(ファミリータイプ)の月額募集賃料を行政区単位に集計し、その推移を考察するもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。
プラス0.8%で上昇を維持した首都圏
同リリースによると、2020年9月の首都圏における分譲マンション賃料は、3143円/平米となった。前月比ではプラス0.8%となり、上昇を維持している。都県別に見た場合、東京都は前月比マイナス0.1%の3694円/平米、埼玉県もマイナス0.1%の1691円/平米となり、共に弱含む結果となった。千葉県はマイナス1.0%の1727円/平米となり、4ヵ月ぶりに下落。神奈川県はプラス0.3%の2340円/平米で、小幅ながらも前月に引き続き上昇している。
同社は今回の首都圏における動きについて、賃料水準が高い東京都の事例シェア拡大が影響したと指摘。また神奈川県の上昇については、横浜市や川崎市が牽引した結果であると考察している。
近畿圏、大きな下落を示す
2020年9月の近畿圏における分譲マンション賃料は、1937円/平米となった。前月比ではマイナス2.5%と、大きな下落を示している。同圏では今期、主要エリアで築浅事例が減少。大阪府は、府平均がマイナス3.2%と大幅に下落した。中部圏は、前月比マイナス2.3%となる1704円/平米をマーク。愛知県もマイナス2.1%の1751円/平米となり、共に3ヵ月連続で下落した。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 9月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/rent/798