福島駅そばに複合施設が誕生
阪神電鉄とJR西日本は5月9日、ホテルと商業施設が入居する複合ビルを開発すると発表した。2019年春に開業する予定だ。阪神電鉄が所有する大阪市福島区の土地と、その土地に隣接するJR西日本が所有する土地を活用する。阪神電鉄とJR西日本が共同で開発事業を行うのは今回が初めて。
地上12階建ての施設で1階から12階はホテルゾーンとなるが、1階から3階に商業ゾーンが設けられる。
ホテルは阪急阪神ホテルズの入居を予定している。ビジネス客だけでなくファミリー客もターゲットとしており、約250室の宿泊主体型ホテルとして、近接するホテル阪神と一体的に運用する方針だ。
商業ゾーンには阪神電鉄と同じエイチ・ツー・オー リテイリングのグループ会社でスーパーマーケットを運営する阪急オアシスが入居が予定されている。
福島駅から徒歩圏内の好立地
開発地は、JR大阪環状線「福島」駅から徒歩3分、阪神本線「福島」駅からも徒歩6分の好立地。梅田から一駅の距離なので、梅田を拠点にさまざまなエリアにアクセスできる。恵まれた立地であるにもかかわらず、これまでは土地の形状などを理由に十分な活用が図られてこなかった。そこで土地の高度利用を実現するために両社が協議を進め、今回の共同開発が決定した。
阪神電鉄は「『たいせつ』がギュッと。」をキャッチフレーズに住みたい、働きたい、訪れたい沿線を目指し、さまざまな施策を展開している。一方、JR西日本グループは「大阪環状線改造プロジェクト」を通じて沿線の活性化に注力しているところだ。
今回の共同開発を通じて、国内外から訪れる観光客増加に伴う宿泊施設の不足を改善するとともに、沿線のアクセシビリティーをさらに高め、「住みたくなる」、「行ってみたくなる」沿線づくりを目指す。
(画像はプレスリリースより)
阪神電気鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社のプレスリリース
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