2012年度戸建注文住宅の顧客実態調査
一般社団法人住宅生産団体連合会が「2012年度戸建注文住宅の顧客実態調査」を報告書としてまとめ、公表した。この調査は2000年から開始され、今回で13回目だ。調査の対象エリアは、3大都市圏(東京圏、名古屋圏、大阪圏)と地方都市圏(札幌市、仙台市、広島市、福岡市、静岡市)。
戸建注文住宅を建築した顧客の実態を明らかにすることによって、今後の顧客ニーズの変化を把握し、今後の社会にあった住宅の供給の有り方を探ることを目的としている。有効回答数は4,502件。
調査のポイントとしては、まず世帯主年齢だ。今年の世帯主平均年齢は昨年よりも約1歳上昇した、42.1歳となっている。全体的に世帯主は30代が多くなっており、例年と変わらない。
しかし60歳代は昨年度から増加傾向となっており、今年度は10%を超えた。世帯主年収は810万円であり、昨年度より7万円減少した。
(画像は「2012 年度戸建注文住宅の顧客実態調査結果の要約」より
建築費は昨年度より低下
建築費は3,054万円で昨年度と比較すると低下した。住宅取得費は土地代を加えたものだが、4,188万円と低下した。建築費の1平米単価は23.7万円で、昨年度から0.1万円低下している。建て替えは昨年度と比較すると増加している。従前住宅の平均築年数は昨年度と同じ36.4年だ。住宅取得費の世帯年収倍率は5.87倍であり、昨年度と比較すると0.26%ポイント低下した。借入金に対しての年収倍率も昨年と同じ4.0倍であった。
認定長期優良住宅は、全体の63.7%となっている。そのため「住宅ローン減税(長期優良住宅)」の適用は61.6%である。また住宅資金の贈与金としては、昨年の1,185万円から1,253万円へと増加したのだが、贈与ありの割合は17.9%で昨年と比較すると低くなった。
2012 年度戸建注文住宅の顧客実態調査結果の要約
http://www.judanren.or.jp/activity/chosa/
住団連
http://www.judanren.or.jp/activity/chosa/report03/2012