ecoBCP対応の大規模賃貸オフィスビル
清水建設は12月6日、横浜みなとみらい21地区で「(仮称)MM21-46街区プロジェクト」に着工、2014年5月の竣工を目指して作業に入った。「MM21-46街区プロジェクト」は、1フロア当たりの貸室面積が国内最大級となるオフィスビル。大震災の教訓を踏まえ、ecoBCP対応の大規模賃貸オフィスビルの第一弾として建築される。
ecoBCPとは、清水建設が提唱する非常時の事業継続機能(BCP)を確保しながら、平常時の環境対策を実現する機能のことだ。
機能性と快適さを併せ持つ未来志向のオフィスビル
地上14階建て、延床面積97,427平米の広さが特長。1階には店舗、2階から14階をオフィスとして使用し、319台収容可能の駐車場も施設内に設ける。ecoBCPの平常時の環境対策として、建物中央部に吹き抜け、熱負荷を減らすコンクリート庇、全館LED照明、太陽光発電などを採用し、省エネルギー化を図る。さらに、テナントごとの節電・省エネ支援サービスも提供する予定だ。
非常時にも機能が停止しないよう、優れた免震構造で建物の安全性を確保。非常用発電設備や電気室、受水槽など基幹設備を2階に設置して転倒や浸水による電源喪失といった最悪の事態を防ぐ。
非常時の帰宅困難者にも対応できるように上下水を確保する工夫や、停電時には非常用発電設備により約72時間電力を供給する。
国内最大級の1フロア約1,700坪の空間を確保し、フレキシブルなオフィスレイアウトを可能にした。自然光にあふれた明るい空間を創出するとともに、天井高や電気容量などを潤沢に提供するハイグレード仕様となっている。
オフィスに求められる機能性と快適性を両立させた、次世代型のオフィスビルが誕生する。ニュースリリース/清水建設株式会社
http://www.shimz.co.jp/news_release/2012/2012034.html