J-REIT市場は活況
内閣府は8月26日、「今週の指標 No.1078 J-REITによる物流施設などの不動産取得について」を公表した。これによると、2012年半ばから上昇傾向にある東証REIT指数は、2012年10月以降、アベノミクス効果への期待などから上昇ペースを加速させた。2013年3月には時価総額が史上最高を更新し、その後も高水準で推移している。
東証REIT指数の上昇により、IPO(新規上場)や公募増資なども行いやすく、J-REITによる不動産取得は順調に増加している。
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大型物流施設の需要が伸びる
取得した不動産の内訳を見ると、2012年10~12月期以降では、物流施設が最多である。2012年9月末時点で、物流施設がJ-REIT保有物件に占める割合は3%未満だったが、2013年6月末には約9%まで上昇した。
この背景には、通販業が扱うアイテム数の増加や、ジャストインタイム(必要なものを、必要なときに、必要なだけ)生産システムなど、顧客ニーズに合わせた物流状況の変化に対応するために、高機能かつ大型の物流施設への需要が拡大しているためであると考えられる。
また、企業へのヒアリングによると、一部の大手不動産業者はJ-REITによる取得を前提にしたオフィスビルなどの建築計画を立てており、J-REITは設備投資にも影響を与えていることがうかがえる。J-REIT市場は今後も、高い水準で推移すると期待される。
内閣府ホームページ
http://www.cao.go.jp/index.html
今週の指標 No.1078 - 内閣府
http://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/2013