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不動産情報サービス東京カンテイ 京急空港・逗子・大師線の平均坪単価を発表

2013/7/12 14:00

別荘地は人気 他は下落と築年数の大幅上昇で格差
2013年7月9日、不動産情報提供東京カンテイは東京都品川~神奈川県逗子を結ぶ京急空港・逗子・大師線の平均坪単価を発表した。

平均坪単価は156万円で前年比9万円の下落
東京カンテイのデータベースに登録された家族向けの首都圏中古マンションの売り希望価格をもとに算出。今回の調査結果では、全体的な下落と築年数の大幅上昇が目立つ。一方で、新逗子、葉山の高額物件の平均坪単価が上昇。別荘ニーズで築年数の浅い物件が人気で、格差が広がる結果となっている。

全体結果概要
路線全体の平均坪単価は156万円。前年比マイナス5.7%で、9万円下落している。取引数は156件で前年比121件の減少。平均築年数は17.6年。1年前の15.7年から大きく上昇している。平均専有面積は53.5平方メートルで前年は同55.3平方メートル。ほぼ横ばいの結果となっている。

消費税増是非に伴い需要拡大が予測されているはずなのだが、取引数自体が看過できない減少を記録していることも注目すべき点だ。今後どのような動きになっていくか動向を注視していく必要があるだろう。

各駅調査結果概要
【糀谷】
1坪100万円前後の古い物件が減少する結果となった。原因は、割安感から需要が高まり在庫不足となったことが考えられる。一方で、2000年以降に分譲されたファミリー型物件が平均以上の価格で取引されるなど、取引数が増えている。

【大鳥居】
下落。築年数の新しい物件の大幅減少による状況悪化に拍車がかかっている。築年数の古い物件で駅から遠い立地の取引が多い傾向。

【京急逗子線(金沢八景~新逗子)】
平均坪単価96万円。前年比マイナス7.4%、7万円の下落。取引数は201件で、前年比54件減。平均築年数は24.8年で、前年の21.1年から大きく上昇している。平均専有面積71.8平方メートル。前年71.6平方メートルからほぼ横ばいの結果となった。

【京急大師線(京急川崎~小島新田)】
平均坪単価124万円。前年比マイナス12.4%で、18万円と大きめの下落となっている。取引数は228件で、前年比85件減。平均築年数は15.5年で、前年比11.2年から大きく上昇している。平均専有面積は60.7平方メートル。前年64.6平方メートルから減少している。

【川崎大師】
特に築年数が古い物件が大幅下落。築年数の新しい物件も値下がり傾向が顕著。前年3000万円超だった物件の大半が2000万円台に下落しているという心配な結果になっている。

住まいについて考え直す時
今回の別荘物件需要のような事例は全国的に見られる傾向で、人気エリア以外は下落傾向が強く格差が広がっている。さらなる格差の拡大が懸念される。

日本の不動産市場では、持ち家の新築が好まれる傾向が強い。空き家が社会問題になっているが、不動産の格差含めて至急の対策が必要な問題だろう。

人口の減少はすでに確定事項だ。消費税増税に伴い需要の拡大が期待されているが、物価の上昇が続き、従来の終身雇用はすでに過去のものとなっている。生活の見通しが立たない中で、消費者は住まいやライフスタイルについて考え直す時に来ているのではないだろうか。不動産関係者も、現状の本質と正しい未来予測に合ったサービス提供が求められる。

東京カンテイについて
1980年開業。不動産情報サービスを提供。会員制によるマンション価格データ・住宅地価データの配信、不動産鑑定評価、土壌汚染調査、コンサルティング・エンジニアリングレポート作成などの資産管理と評価を行っている。大阪、福岡、名古屋に支店を持つ。

外部リンク

2013年7月9日号 京急空港・逗子・大師線
http://www.kantei.ne.jp/jusin/jusin_bn566.html

東京カンテイ
http://www.kantei.ne.jp/

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