三井住友信託銀行は19日、英不動産大手のナイトフランクと不動産関連事業で業務提携契約を締結した。

ナイトフランクと業務提携を行うことで、海外進出を目指す企業への不動産コンサルティングサービスを強化するとともに、投資家向けに国内の不動産を活用した資産運用・管理サービスを提供する。

ナイト社はロンドンを拠点に、欧州を中心に世界43か国で事業を展開する世界有数の不動産企業だ。

三井住友信託は、円高で苦戦する製造業やグローバルな成長求めて海外に進出する小売業などに、ナイト社の不動産情報網を活用した工場用地や空き店舗情報を提供する。

融資だけでなく、有益な海外不動産情報を提供し、海外進出に関連する相談サービスを強化することで、取引先の経営を支援する。

一方国内の不動産市場は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要で不動産取得が増加しており、オフィス賃料の下落にブレーキがかかり始めている。

ナイト社の顧客網を通じて、対日投資ニーズの高い中東産油国や新興国などの政府系投資ファンド、欧米の年金基金などに、国内不動産を活用した資産運用・管理サービスを提供していく。

三井住友信託銀行
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