表参道に新ランドマーク誕生
大林組と大林不動産が、東京都港区北青山3丁目に建設中の商業施設「(仮称)青山大林ビル」の正式名称が「oak omotesando」(オーク表参道)に決定した。「oak omotesando」は、ハナエ・モリビルの愛称で親しまれてきた旧青山大林ビルの老朽化に伴い、2011年から建て替え工事が進めされてきた所業施設だ。来春3月、表参道エリアの新たなランドマークとして生まれ変わる。
施設の中央を貫くパサージュの南側緑地に、ビル名の由来である柏(オーク)を植樹し、表参道のケヤキ並木から続く緑の憩いの空間を創出する。
世界的に有名なファッションストリート表参道にふさわしく、和のテイストをふんだんに取り入れたデザインは、清涼かつ荘厳な舞台装置を連想させる。
クールジャパン。新コンセプトのオアシス
商業施設のテナントも決定した。1階~2階のショップフロアには「エンポリオ アルマーニ青山店」、「コーチ表参道」、「ネスプレッソブティック表参道店」、「スリードッツ青山店」および「茶洒金田中」が出店する。「oak omotesando」のエントランスホールから2階カフェへと続く空間のデザインは、現代美術作家・杉本博司氏によるものだ。
古代神殿をほうふつとさせる巨石群に囲まれた奥行きのある空間が続き、最深部の数理模型『窟竟頂(くっきょうちょう)』が、「oak omotesando」を象徴する御正体の役割を担う。
石段奥には都会人の渇きを癒すために、杉本氏が設計したカフェ「茶洒金田中」がたたずむ。日本有数の料亭金田中が運営する「茶洒金田中」は、坪庭に見立てたテラスを眺めながら、10mにも及ぶ白無垢(むく)材のカウンターで、上質な酒と料理を楽しむことができる。
表参道側にあたる北面および東西面の3つのファサードには、ライティング・アーキテクトの豊久将三氏によるLED照明を駆使したファサードライティングを設置。
斬新な手法を取り込んだ光の表現は、日本の伝統色を精妙な光のグラデーションで再現し、夜の表参道を幻想的に彩る。プレスリリース/株式会社大林組・大林不動産株式会社
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