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住宅ローン金利「過去最低」へ。住宅購入に関心高まる

2012/7/28 18:00

住宅ローンの固定金利「過去最低」
7月26日、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行など大手銀行が8月の住宅ローンの固定金利を「過去最低」に引き下げることが明らかになった。

今回「過去最低」となるのは、8月の新規融資に適用される住宅ローンの固定金利。

銀行が住宅ローン固定金利の引き下げを決めたのは、日本国債の長期金利が低下しているためだ。

長期金利0.72%、さらなる低下余地も?
現在、世界中でヨーロッパの信用不安が懸念されており、安全資産として日本国債を買う動きが強まっている。

7月23日には、長期金利が一時年0.72%まで低下し、約9年ぶりの低水準も更新した。

需要の良さが続くなか、さらなる低下余地を探る展開も見込まれている。

店頭金利なども引き下げへ
各行は、クレジットカード契約などを条件にする10年固定型の最優遇金利を引き下げる方向でこちらも過去最低金利となる見通し。

三菱UFJ銀行は7月の年1.4%から年1.35%へ、みずほ銀行は年1.45%から年1.35%の引き下げを検討している。

店頭金利は、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行の10年固定型が年3.6%と、7月にすでに過去最低水準をつけている。

住宅購入へ関心高まる、超低金利長期化しない?
この超低金利状況は、お金を貸す側、預ける側にとっては嬉しくないが、借りる側にとっては嬉しい。

長谷工アーベストがおこなったアンケート調査によると、住宅ローンの金利が低いことなどを背景に、住宅購入への関心は上昇傾向にあり、震災前の水準を取り戻しているようだ。

一方で、長期金利が低下しているにもかかわらず日本ソブリン債(国債など政府機関が発行する債券)のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は上昇していることが、2012年度の年次経済財政報告(経済財政白書)で明らかになっている。

このことは、ヨーロッパと比較して「消去法」で日本国債が買われているものの、日本の財務に関する懸念はむしろ拡大していることを物語っている。

ヨーロッパの懸念が払拭されれば、消去法で購入していた日本国債が一気に売りを浴び、金利が上昇する可能性もある。

それだけに、住宅ローンを組みたい人は今がチャンスだと、特に関心を示しているのかもしれない。

外部リンク

NHK:長期金利 一時0.72%ままで低下
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120723/k10013782431000.html

長谷工アーベスト:プレスリリース
http://www.haseko-urbest.com/press/index.html

内閣府:経済白書
http://www5.cao.go.jp/keizai3/keizaiwp/index.html

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