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国民年金基金、11年度末に1兆4000億円不足!

2012/10/26 23:00

増加する不足金!
2012年10月23日、国民年金基金連合会から、2011年度末に国民年金基金の積み立て不足が約1兆4271億円に達していたことが公表された。



2011年度末に必要な積立金が4兆1015億円であったが、残高が2兆6743億円であった。これは2010年度と比べて1282億円の不足金が増加したことになる。

国民年金基金運用利回り
平成23年度の運用利回りは、2.5%と堅調であったが、過去により高い利回りを約束した受給者も多く、それに見合う収益が確保できていない。それに関して連合会は、「長期的には必要な収益が期待でき、受給者や加入者への影響は当面ない」としているが、1兆円超の国民年金基金の積立て不足は、08年から解消されておらず、厚生労働省も「現状は望ましくない」との見方を示している。



同基金の加入者状況と現状
現在同基金は、加入者が減り減収傾向であるのに対して、受給者は増加傾向となっている。現在、加入者は約52万人(2万6千人減)、受給者は約34万人(3万6千人増)となっており、掛け金を負担している人数が、受給側を上回っている上、新規加入も2万人台にまで落ち込んでいるのに加え、運用利回りも想定を下回っているため、基金の財政は深刻化している。



国民年金基金は、本来 将来の給付のために必要な原資を保有しておかなければならないが、実際は、責任準備金に占める積立て不足の割合が、11年度末時点で34.8%となっており、前年度比でも約2ポイントの悪化となる。

年金基金の代表でもある、企業の厚生年金基金も積立て不足の深刻さから制度廃止の方針が打ち出されており、公的年金を補う仕組みが相次いで危機が表面化している。

国民年金基金とは
自営業者らが任意で加入する国民年金基金で、国民年金の上乗せ給付を目的としている。年間の給付費は1021億円であり、掛け金収入が1202億円、給付費のうち12億円は公費が使われている。

外部リンク

国民年金基金HP
http://www.npfa.or.jp/index.html

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